入稿ガイド
この記事では、Vket2022 Winterのスペースを入稿するまでの一連の流れを説明します。
まずはウェブサイトのマイページから「サークル登録」を行います。その後今回からVRChatから導入された、Creator Companion
で新規にUdonSharp
でプロジェクトを作成し、各種必要パッケージをインポートし、入稿を行います。
全体の流れは以下の通りです。
【ウェブサイト】
- サークル登録
- VketToolsをダウンロード
- Creator Companionのダウンロード
【Creator Companion】
- Creator Companionのインストール
- Creator CompanionでUnityとUnityHubのインストール
- プロジェクトの構築(UdonSharp、VketTools)
- ブースの制作
- VketToolsを使用して入稿
「スペースの制作」にあたっては、「 公式配布パッケージ 」をご活用頂けます。スペースに音声や動画、ギミックなどを入れたいときは、まず公式配布パッケージを検討してみて下さい。
不明点があれば、「 出展者向けよくある質問 」をご確認下さい。
それでもわからないことがあれば、Virtual Market Discordや 問い合わせフォーム でお気軽にご相談下さい。また、技術面でのサポートとして「 入稿Tips 」も用意しております。
入稿期間は10月21日(金)から11月20日(日)の23:59:59までです。この期間内ならいつでも入稿が可能。さらに、定期更新される下見ワールドでは、入稿したスペースが実際にどう見えるかを確認することができます。
さて本記事では、マイページからVketToolsをダウンロードして、Creator Companion上でセットアップを行う段階から説明します。
ウェブサイト
1.サークル登録
ウェブサイト右上からログインして入ることができる「マイページ」の「ユーザー情報」の中に、「サークル編集」という項目があります。
ここから、「編集」をクリックしてサークル名やサークル詳細説明を入力します。ここに入力した内容は、イベント前に公開されるカタログページに掲載されます。
それから、複数名からなるサークルの場合は、右側のタブの「サークルメンバー管理」からサークルメンバーを登録することができます。
まずは登録したいメンバーがVket Accountを作成して、Vket2022 Winterのウェブサイトにログインしてください。それから、出展者がマイページの「メンバー管理」からメンバーのVketIDを入力して「招待を送る」と、メンバーのマイページに「サークル一覧」が表示されます。ここで招待に承諾することで、同じサークルに入ることができます。これにより、メンバーの名前がカタログに掲載されるのみならず、メンバーがVketToolsの入稿以外の機能を使うことができるようになります。複数人でスペースを作るときなどにご活用ください。
2.VketTools ダウンロード
サークル登録が完了したら、マイページ左側の「入稿案内」に「VketTools ダウンロード」の項目が追加されます。ここから、入稿に使うツールをダウンロードできます。ツールを入手したら、次はCreator Companionの準備をしましょう。
3.Creator Companionのダウンロード
以下のリンクからCreator Companionをダウンロードして下さい。
Creator Companion
Creator Companion
1. Creator Companionのインストール
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続いて、Creator Companionをインストールします。
先程ダウンロードしたCreator Companionを実行して下さい。
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Select Setup Install Modeウィンドウがでたら、Select install modeで→Install for me only(recommended)を選びます。
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I accept the agreementにチェックを入れて、Nextを押して下さい。
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インストール位置を選択できます。Nextを押して下さい。
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Nextを押すと、Creator Companionのインストールは完了です。
- Unity・Unity Hubを既にインストール済みの場合は、2.プロジェクトの構築(UdonSharp、VketTools)にお進み下さい
1.Creator CompanionでUnityとUnityHubのインストール
- インストールが完了したら、一度×を押してCreator Companionを閉じて下さい。
管理者権限で実行をしないと、インストールエラーが出る場合があるためです。
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タスクバーのWindowsキーからスタートメニューを開き、さきほどインストールしたCreator Companionを探してください。右クリックでメニューを出して、「管理者として実行」を押して下さい。
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管理者実行すると、「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか」とウィンドウがでるので、「はい」を押して下さい。これで、管理者権限の実行状態でCreator Companionを開くことができます。
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Install Hub and Unityを押して下さい。
インストールが完了すると、Unityのバージョンを管理するUnity HubとVRChatで必要なUnity一式をインストールすることができます。
※エラーが出た場合は中止を選び、以下の手順に従ってください。
- 過去に一度でもUnity Hub・Unityを入れたことがある場合は、エクスプローラーを開き、プロジェクトのデータをバックアップした上で、以下の2つのフォルダを削除してください。
C:\Program Files\Unity
C:\Program Files\Unity Hub
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それでは、管理者実行したCreator Companionを一度閉じて下さい。
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Windowsキーを押して、「インストール済みのアプリ」のC行にある、「Creator Companion」を通常起動して下さい。プロジェクトの構築へ進みます。
※管理者権限での実行は不要です。
2.プロジェクトの構築(UdonSharp、VketTools)
2-1.「UdonSharp」テンプレートで新しいプロジェクトを作る
Creator Companionはいくつかのテンプレートの中からプロジェクトを作ることができますが、Vketの入稿用プロジェクトは必ず「UdonSharp」テンプレートから作ってください。(たとえUdonSharpを使うつもりがないとしてもです)
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ProjectsにあるNewを押して下さい。
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Official TemplatesにあるUdonSharpを押して下さい。
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Project Nameを好きな名前に決めて、Createを押して下さい。
例では、今回のイベント名通り「Vket2022Winter」で作成しています。
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ファイアウォール設定がでるので、アクセスを許可する(A)を押して下さい。
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プロジェクト作成が完了すると画面が切り替わり、左側のProjectsにさきほど作成したプロジェクトが追加され、プロジェクトを選択した画面が表示されます。
Open Projectを押して下さい。
UnityIDへのサインインとライセンス認証ができていない場合、Unityへのサインインとライセンス認証が必要となりますので2-2と2-3へ進んで下さい。既に完了しているなら、2-4に進みます。
2-2.UnityHubでUnityIDへサインイン
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ライセンス認証やUnityIDへサインインされていない場合UnityHubが開きます。
UnityHubが開かれない場合は右下のインジケータを開きUnityHubをダブルクリックして開いて下さい。
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Sign inを押して下さい。
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ブラウザでUnityIDページが開くのでサインインして下さい。
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「Unity Hubを開きますか?」でUnity Hub を開くを押して下さい。
2-3.UnityHubでライセンス認証
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Unityライセンスが未認証の場合、UnityHubが起動したら、ライセンスを管理を押して下さい。
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ライセンスを加えるを押して下さい。
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ライセンスリクエストによる認証を押して下さい。
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➀のライセンスリクエストを作成を押して下さい。
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Unity_lic.alfのライセンス情報を好きな場所に保存して下さい。
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➁の license.unity3d.com/manual を押して下さい。ブラウザが立ち上がりManual activationが開きます。
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Browseで先程保存した、ライセンス情報のUnity_licを選択して、Nextを押して下さい。
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Unity Personal Editionを選択して、「I don't use Unity in a professional capacity.」を選択して、Nextを押して下さい。
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Download license fileを押して下さい。Unity_c2017.x.ulfファイルがダウンロードされます。
※ダウンロード先設定がデフォルトだとダウンロードフォルダに保存されます。
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UnityHubの画面に切り替え、➂のライセンスファイルを選択して、先程保存したulfファイルを選択し、「認証」を押して下さい。
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ライセンスにPersonalライセンスが追加されたのを確認ができたら、×を押して閉じて下さい。
これでライセンスの登録が完了しました。
2-4.VRChat SDKのサインイン
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VRChat SDKを選択して、Show Control Panelを押して下さい。
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VRChat SDKのAuthenticationでUsername/EmailとPasswordを入力してSign Inを押して下さい。
サインインが完了したら、×で閉じて下さい。VRChat SDKのサインインは完了となります。
2-5.VketToolsの導入
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それでは、入稿に使うツール「VketTools」を導入します。Assetsを押してImport Packageを選択、「Custom Package..」を押して下さい。
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さきほどダウンロードした
VketTools-2022W.*.unitypackage
を選択し、「開く」を押して下さい。
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Import Unity Packageが開くのでImportを押して下さい。
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一度Unityを閉じて、Creator Companionから再度OpenProjectで開き直してください。
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Unity上部のメニューにVitDeckとVketToolsが追加されていたら完了です。
3.スペース製作
3-1.VketToolsにログインする
次に、Vket2022 Winterのスペース制作に使うアセットをダウンロードし、シーンを作成します。
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Unityの上部のメニューから
VketTools/Control Panel
を開き、「ログイン」をクリックして下さい。
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Webブラウザでタブが開かれ、認可コードが表示されたページが表示されます。この認可コードをコピーして下さい。
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コピーした認可コードをログインコード入力エリアに貼り付け、「ログイン」ボタンを押して下さい。
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ログインに成功すると出展先ワールドが表示されます。
ご自身の出展先ワールドを選び、「このワールドに入稿を開始する」を押して下さい。
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Control Panel - VketTools -のマイページが表示されていればログインが完了となります。
3-2.公式アセットの導入
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ログイン後に、Control Panel 右下のPackagesを押して下さい。
次にVketShaders-X.X.Xを押して下さい。
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Package展開するために、Importを押して下さい。
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WF migration materialsで更新が表示されている場合は、実行するを押して下さい。
※実行したあと、ログインが外れる場合は再度VketTools/Control Panel
を選択、出展先ワールドを選択してログインして下さい。
3-3.入稿用シーンを作成する
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VketTools の Control Panel から入稿用シーン作成を押して下さい。
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VitDeckのウィンドウが開かれるので、Loadを押して下さい。
※VitDeckのウィンドウはLoadが完了したら閉じて問題ありません。
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Assets直下に出展者ID記載の入稿用フォルダが作成されます。
※出展者IDはサークル固有の番号が自動的に設定されます。
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作成された入稿用フォルダを開き、シーンファイルを開いて下さい。入稿用のシーンが表示されます。
*「Vket_Plaza -Express Mode-」コンセプトの場合は、入稿用シーンのReference Objectsに外装の壁が付いてきますので、見え方の参考にしてください。
3-4.スペース制作
入稿用シーンのヒエラルキーは、入稿ルールの「Scene内階層形式規定」に従って、以下の構成になっています(アバターカルーセルの場合はDynamicのみです)。
- (出展者ID)
- Static
- Dynamic
- Reference Object (ワールド環境に似せた3Dオブジェクトなどが入っています。)
「Static」と「Dynamic」の下に、展示したいオブジェクトを配置します。
動いたり、操作ができたりするようなオブジェクトは「Dynamic」に、動かないオブジェクトは「Static」に入れてください。
【注意】
Vket2022 Winterの入稿シーンでは会場に似せたライティング環境は設定されません。
ライティングを含む見た目の確認はプレビューワールドでの下見により行ってください。
3-5.公式配布パッケージ
VketToolsからダウンロードされたデータの中には、スペース作成に役立つ「VketPrefabs」が入っています。
※例えば「VketPrefabs」の一つである「VketAvatarPedestal」のPrefabはこのように入っています。
以下簡単に各Prefabについてご紹介します。
Vket Avatar Pedestal
Interactで確認ダイアログを表示するアバターペデスタルです。再度ダイアログをInteractすることでアバターに着替えることができます。
以下の3種類があります。
- Default:アバターの画像がゆらゆら揺れる外観のペデスタルです。VRCSDKに同梱されている物と同じ外観です。
- 2D:好きな画像を外観に設定できます。Defaultと異なり、ゆらゆら揺れません。
- 3D:3Dモデルを外観に使用することができます。
詳細はこちら→ VketAvatarPedestal
Vket Video Player
Interactまたは、プレイヤーがスペースに入った(OnEnterTrigger)タイミングで動画を再生できる動画プレイヤーです。TriggerのColliderはブースを覆うようにVket運営側で設置するため、自由に変更することはできません。
設置数制限:1スペースにつき1つのみ使用可能です。
詳細はこちら→ VketVideoPlayer
Vket Pickup
オブジェクトを手に持つことができるPickupです。30秒間誰も触らなければ自動的に元の場所に戻ります。手に持ったまま移動すると、スペースの外にオブジェクトを持ち運ぶことができます。
詳細はこちら→ VketPickup
VketFollowPickup
VketPickupに加え、頭などにオブジェクトを装備することができるPickupです。例:帽子を頭に装備して手を離しても頭に追従する ※デスクトップモードでは追従しません
詳細はこちら→ VketFollowPickup
Vket Sound Fade
Interactまたは、プレイヤーがスペースに入った(OnEnterTrigger)タイミングで音声を再生できる音声プレイヤーです。再生時に、ワールド側のBGMをフェードアウトします。
詳細はこちら→ VketSoundFade
Vket Language Switch
Interactすることでスペース内の指定したオブジェクトを一括でオンオフ切り替えするスイッチです。日本語表示・英語表示を切り替えるために使用します。
詳細はこちら→ VketLanguageSwitcher
Vket Web Page Opener
Interactで確認ダイアログを表示し、再度ダイアログをInteractすることでブラウザーでWebページが開きます。特殊な処理となるため、Vket開催期間中のワールドでしか動作しません。
詳細はこちら→ VketWebPageOpener
UI Template
uGUIを使って画像を表示したり、VRChat内で機能するボタンを手軽に作成するためのテンプレート集です。必要に応じて使用してください。
Vket Interact Trigger/Vket OnBooth Trigger
VRCSDK2のTriggerと似た形で、Interactした際とスペースに出入りした際にアクションを実行することができます。
ローカルと同期が選択できます。(後からワールドに入ったプレイヤーには同期されません)
詳細はこちら→ Vket Interact Trigger / Vket OnBooth Trigger
3-6.VketTools でスペースをチェックする
Control Panel の各種チェックボタンから、作成したスペースが入稿ルールに規定された制限内であるかどうか確認できます。同じチェックは入稿ボタンを押した際にも行われます。製作途中でチェックする場合にご利用ください。
4.スペース入稿
4-1.VketTools でスペースを入稿する
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VketToolsのControl Panel から
入稿
を押して下さい。現在のシーンの内容で入稿が行われます。
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入稿が開始すると、画像のように8つのステップで各種チェックが進んでいきます。VRChat が起動し、入稿シーンのワールドが起動します。VRChat上で、ギミック等が問題なく動作することを確認して下さい。
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確認後、Unity側で
確認しました
を押して入稿処理を続行して下さい。
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ルールチェックや容量チェックが完了したら、スクリーンショットを撮影します。
Capture
を押して撮影して下さい。次に、OK
を押して下さい。
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入稿完了しました。
と表示されたら、OK
を押して下さい。これで入稿完了となります。
4-2.VketTools のアップデートについて
VketToolsが不具合修正などでバージョンアップされた際には、アップデートを促すダイアログが表示されます。最新バージョンでないと入稿ができませんのでご了承ください。